あなたの子どもを加害者にしないために

ここに書き込む時は動揺している時が多いような気がします。
そういう意味では読む方には申し訳なくも思いますが、かといって他でこういった類のことが書ける訳でもなく、結局膿みを出す場所のような利用しかしていないことに情けなさを感じつつ、再び情けないことを書く訳です。
いつもながらくだらないことですが・・・
太郎の机の上に皿がおいてありました。
たぶん、おやつを食べたのでしょう。
普段、自分の部屋で食うなと言ってあります。
理由は大したことではありません。
言われないと片付けないからです。
今日も再び、同じ事を言いました。
太郎はわかったといいました。
で、先ほど・・・
太郎は「おやすみなさい」と言った後、ベッドの上でお菓子を食べているところを妻に見つかりました。
どうやら自分の小遣いで買ってきたらしく、こっそり食べていたようで。
妻が叱っているのを制して、「まあまあ、後はオレが叱っておくから」と言いました。
で、私は太郎に平手打ちを食らわしました。
一発、2発、3発・・・・何発か数えてませんが、手首が痛くなるほどです。(–)/☆ピシッー
「オレを騙して、そのまま何もされないで生きていられると思ったのか?」
「おまえを信じていままでおやつを与えてきたつもりだし、今日もそうだ。そしてさらに、部屋でお菓子を食うなと言った。おまえはわかったといった、おまえはオレを裏切った。裏切り者!」
また平手打ち。
やりすぎ?
いや、まだ足らない?
わからない・・・
どの程度理解しているのか、いないのか。
またはそんなことする必要があるのか、あるいは無駄なことしているのか。
邪悪な心が蔓延した後、奇麗事だけで子供は健全に育たないことは、自分自身の経験から知っています。
私自身が、邪悪な心で苦労している最中ということです。
それを制してくれているのが、太郎と花子の邪悪な心というのが、皮肉ですが・・・
いずれにしても、私は元々暴力が好きな訳ではありません。
幼少期に暴力を振るわれてもいません。
(父親がいませんでしたので)
だからそういう、力でねじ伏せみたいなのかどれくらい効力を発するのか、そういう経験がないのです・・・私には父親いませんでしたし、限度がわからず。
叱られてふてぶてしいってのは先ず、ダメじゃないかって考えると許容範囲を超えてくる訳で。
最近、太郎が図に乗っているというか、裏表があるというか、ま、年頃だから多かれ少なかれ正直一辺倒ではないにせよ、少し嫌な予感がしていました。
それは「おやつ」ということではなく。
ようするに、馬鹿にするというか、なめてるって感覚というか。
ただ、しっぽをつかまないと、そういう微妙な感触を矯正するのは難しく。
今回、たまたま尻尾らしきものを掴んだ感触だったので、ここぞとばかりに叱咤した訳です。
ただし、いつもそうですが・・・これでいいという確信が持てないんです。
心臓(ハートというか)が痛いです。
話は少々飛びますが、先日、私はzousanのブログにリンクしている中尾英司氏の著書、「あなたの子どもを加害者にしないために」を読みました。
(こちらのSNSもレビュー機能あるといいんですが、無理なんでしょうか?)
興味のある人は、zousanブログのリンクから探してください。
ま、10年近く前にあった事件、自称「酒鬼薔薇聖斗」、仮名「少年A」の両親の手記を分析しつつ、子供の心の形成を語る内用なのですが・・・
正直言って、それほど共感出来ませんでした。
共感出来ないという表現もヘンですが、(;^^A アセアセ
私はこの事件はおそらく(これに限らず多くの事件は)厳しく躾けたとか、多干渉とかで起きたことではないと考えています。
家族の「見てみぬふり」(ネグレクトと同義語かは不明)が引き起こしたものでしょう。
「臭いものに蓋」ということです。
で、「少年A」の両親の手記、少年Aに殺された土師淳君のお父さんが書かれた本、山下彩花ちゃんのお母さんが書かれた本を立て続けに読みました。
殺された子供のことを書いた本を読むのは辛いですね。(;
;)ウウウ
しかし・・・・
少年Aの両親とはなんだったのでしょうか。
それは結局、未だによく判らないのです。
だとしても、
太郎に関しては親は一人もいないのです。
ま、生きている一人の親(実母)は、全く連絡もよこさないだけで存在はしているのですが、それを太郎がどのように感じているのかは想像の域を出ません。
おそらく普段は忘れたい存在であり、潜在意識の中でのみ存在するのでしょうけど、それでも自分を捨てて楽しく生きているなんて考えを肯定出来るものではないでしょう。
いずれにしても「少年A」の母に対する気持ちと同じでは「ない」でしょう。
似ているかもしれないけど・・・似ているとしたら、それは実母に対して抱く観念なのか、それとも、妻に対して抱くものなのか。
私たちは、少年Aの両親と同じなのか。
燻る心というのはおそらく、キノコが胞子をばら撒くのと似ていて、何かの因子が出揃ったときに爆発的に広がるものだと思われるのです。
太郎は以前にも妻の財布からお金を盗んでDS、ソフト多数~他エアガン、そのたお菓子多数をこっそり買い食いしていた前科があります。
それだって多分、気づかなかった私と妻が悪いのですが・・・
多分、今回のお菓子こっそり食いも、それだけに留まっていない可能性、大だと思われます。
それが何なのか?
それを調べるのはとってもしんどいです。(T^T)クゥー

コメント

  1. you より:

    穂高さんの気持ちを読んで、以前パパが「合宿に参加するかしないか」でイチローがはっきりしなかった時に、なぜあんなにぶっ飛ばしたのか、少しわかった気がします。
    単なるきっかけ、尻尾をつかんだにすぎない。 怒りの根本は、「舐めている態度」・・・・・・ま、うちの場合は「野球=生き方」なので、野球を一生懸命やらないことは、だらだらしてる、(金をだしている)親を舐めている、プロになるつもりで頑張るとパパに宣言したことを破る(裏切り)ってことに繋がるのですが(;^_^A
    力でねじ伏せるというか、体当たり?のポイント(時期)がどこなのか、子供のいない私にはわからないので、「おい!こんなことでそこまでキレるのかい?!」と思ったのですが、あれ以来パパがイチローに手をあげることもなく、イチローは変わったというか、元の純粋な野球小僧に戻ったので、私も頑張れているのかもしれません。
    あぁ、なんか言いたいことがまとまらないけれど、ハートが痛い穂高さん、好きです(*^_^*)

  2. ☆ウエッティ☆ より:

    お疲れ様です♪
    穂高さん…?
    子供を叱る時に胸が痛くなるっていうのは
    正常な事だと私は思います。
    むしろ何も思わない方が異常かと…(汗)
    まだ幼い…と言っても高校生までは
    自己表\現のコントロールが難しく、
    自己アピールする事で、相手の反応を見て自分の存在価値を確認する…そんな感じに思えます。
    それが良く出れば、積極性があり、リーダーシップを取れたり、しますが
    悪く出れば、目立った服装や目立った行動を取る。
    その悪い方が出た時って、子供がどこかで『さびしさ』を感じているのだと私は思うのです…
    食に関しても、お金に関しても、
    食べてストレス解消したり、お金を使ってストレス解消する大人もいますよね?
    それと同様に子供も同じかと…
    だいたい放置している親ほど、子供のそういった行動にも気付かず、気付いても見てみぬフリをするから、子供がエスカレートしていくんです。
    子供の心に触れるのが怖い…だから見てみぬフリ…
    そして更に子供はエスカレートし
    そのあげく、手のつけられない状態に…
    そういった親の方が、子供にどう思われているか、気が気じゃなく、自信がない親…というより大人でしょうか…?
    一緒にいる子供達を嫌いになり、放置してしまう事が…一番の邪悪な心だと私は痛感しております。
    子供は常に正しい道を歩める訳ではありません。
    正しい道を歩めるよう起動修正してあげるのが、そばにいる大人の役目かと…
    今回は、その間違った方向へ行こうとする太郎君に気付いて一瞬でも引き留められた。
    それに気付けた事を自分に誉めてあげて下さい。

  3. 穂高@ より:

    youさん
    コメントありがとうございました。
    野球はとても良いことだと思います。
    連帯感の中で個々の技術を磨き、互いに成長していくスポーツとして優れているだけでなく、親が関わらない少年野球はありえないっていうか、親と共に成長していくものだってのがありますから。
    私の場合、元々球技が苦手というのと、妻も少年野球やってるママ友からの話で、我々大人の負担量の怖さに逃げましたけど。(;^_^A アセアセ
    その代わりといってはなんですが、太郎は空手と水泳をやらせたんです。
    ただ、両方とも後から始めたビワコに抜かれてしまって・・・。・°°・(>_<)・°°・。 ということで、今一人でやっているのはアーチェリーと囲碁(シブすぎ) ま、大体連想出来るかもしれませんが、いずれも人との関わりが希薄というか、年輩の人対自分であって、切磋琢磨していく過程で同年代の子供からおいていかれるタイプなんです、太郎って。 (どちらかといえば私もそうですが・・・) 劣等感を抱えつつ、自分に対する尊厳をどこへ持っていくかで悩む時期ではありますよね。 でもそういうときだからこそ、(少しでも)目標を高く設定してやるのが関わっている人間の務めかもしれませんし。 でも、自分自身が自信ないことだらけなものですから( ̄□ ̄;)!! ま~ボチボチ、無理のない程度で頑張っていければと思います。 ウエッティさん コメントありがとうございました。 いえ、私は自分を誉めるべきではないです。(笑) もっと自分自身、マシになりたいという欲も多少ならずともありますが、時に気持ちの折り合いがとても悪い時があります。 ま、季節のせいにも出来ますが。(爆) やはり、子供によって違いますよね。 男女の差、外向、内向的の差、知能の差、素質の差・・・ よく判らないものに対しては、子供であったとしても、(どうすればいいか判らないから)怖いです。 でも、やらなくてはいけないんだけど、自信がない場合、経験的に肯定してくれる人がいるということ、これはとても勇気になります。 ウエッティさんからのコメントで慰められました。 どうもありがとうヾ(゚▽゚*) それと、この場所に私が参加させていただけていることに本当に感謝します。

  4. haru より:

    うちの旦那も産まれた時から父親がいず、
    思春期の子供を相手に、今とてももがいています。
    穂高さんと同じ事を言っています。
    父親がいなかったら限度がわからない。
    思春期に入り、いよいよ子育ての佳境(?)に入って、
    どうしたら通じるのか、話せばわかる事なのか、
    ぶん殴ればわかる事なのか、とても悩んでいるようです。
    うちの旦那、学校の先生に相談しました。
    「どうしても我慢できず、時にはぶん殴ってしまうんです。」
    先生、
    「いいんじゃないですか?
    1本筋を通して、いいものはいい。悪いものは悪い。
    それさえブレなければ。
    親はそれを言い続けなければいけないと思います。
    ただ、彼は今、自信を失っています。
    褒める事も忘れないでください。」
    旦那はとってもほっとした表情をしていました。
    ほんと、親業って探り探りですね。

  5. kirara より:

    実は、私も「少年A」の両親の本、そして、
    彩花ちゃんのお母様の本、どちらも読みました。
    この2つの本から、根本的に明らかに異質だと感じたのは、
    やはり子供との関わり方でした。
    どちらがいい、とかそういう言い方は、ここでは敢えてしませんが、
    私も、少年は、誰かに正面からちゃんと向き合ってほしかったんでは
    ないかと思いました。
    見てみぬふりをすることと、信じることは違う。
    それを、痛烈に感じました。
    叱り方はどうであれ、穂高さんはちゃんと太郎君と
    向き合った。
    何度も同じことを繰り返すのが子供ですが、毎回
    ちゃんと向き合うことは、とっても大変なことです。はっきり言って重労働です。
    でも、だからこそ、それがいつか実になってくれることが
    あると私は信じたいです。
    ほんと、親業って大変ですよね。修行ですね^^;
    つくづくそう思います。

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